仮面ライダー アギト
監督:田崎竜太
出演:賀集利樹/要潤/友井雄亮/秋山莉奈
2001年/日本/分/☆☆☆☆
批評 正式タイトル仮面ライダーG3-X
目的、正体不明の生命体“アンノウン”に対抗すべく組織された警視庁 G3 ユニット。そこに陸上自衛隊から女性自衛官が来るが、すぐに出向が解除される。
その自衛官は G3 ユニットから、装着者の命を奪うため封印された G4 の設計図を盗み出す。
己の命を犠牲にして戦う男と、生きることは素晴らしいと、少なくともそう思えるようになりたい男の死闘が始まる。
知ら無い人には分からんかもしれないので説明すると、アギトには仮面ライダーが三体出てくる(仮面ライダーがなにかは説明させるな)。
一人は、なんで変身出来るのか分からない上、記憶喪失の男。これがアギト。
一人は、やっぱりなんで変身できるのか分からない上、変身すると老化が進行する悲劇性を持つ男。これがギルス。
一人は、装甲強化服 G3-X (最初は G3 だった) を装備する警察官。
映画では、この G3-X に焦点を当てて、戦うこととはなにか?を問う。
まず評価したいのは、台詞とナレーション。そしてビジュアルでの説明を上手く使い分け、TV を見ていなくともある程度分かるように作ってあることだろう。
映画だけ見ると「アンノウンってなに?」と思うだろうが、これは TV 版でもよく分かっていないのでしかたない。
アクションシーンの完成度も馬鹿にならないレベルで仕上がっているし、物語の完成度も低くない。
東映のプロデューサーが言っていたように「子供向けだから」と手加減して作っていないのだろう。
東宝も、こういうスタンスで「ゴジラ」を作れば面白くなるのにねぇ。