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監督:エリック・ヴァリ
出演:ティレン・ロンドゥップ/カルマ・ワンギャル/ラクパ・ツァムチョエ
1999年/仏・ネパール・英・瑞/108分/松岡葉子/☆☆☆☆

批評 全編ロケの生み出す迫力

 金色の麦畑をバックに、老人と少年の会話。そしてヤクの大群によって構成されるキャラバン隊の大移動。冒頭の画の広がりはさすがは全編ヒマラヤロケ。
 しかし、映像がこの映画の限界でもあるように思う。
 物語の中に親子の確執、若者と老人の確執。そうしたさまざまなテーマを内包した結果、最終的に物語が精神論の域を越えることが出来ず、あくまでも“幻想的な物語”レベルにとどまってしまったのだ。
 それと画の構成がいただけない。
 ある程度狭い場所で撮影しているからしかたないのかもしれないが、それにしてもキャメラより過ぎ。バストショットばかりそんなに何度も何度も見せるな。ヤクの大移動シーンも、もっと引いて撮ったほうが迫力があったように思う。
 全体の出来では劣る「遥かなる大地へ」のラスト、オクラホマランのシーンの方がその辺は良く出来ていた。70mm 撮影と35mm 撮影の違いのせいもあるんだろうけどね。

 なんだかんだ言ってしまったが、全体の完成度は低くない。少なくとも西洋の技術と東洋の神秘(?)の対立を軸に、西洋人の「おれたちの方が優れているぜ」的思想が見え隠れしていた「セブン・イヤーズ・イン・チベット」よりも遥かに良い映画だと思う。


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