−緊急特別企画−
真 実 の 探 求
第 壱 回 : ヴ ァ レ ン チ ヌ ス 司 教 の 真 実
さて、しべての始まりであるヴァレンチヌス司教。彼にスポットを当ててみよう。
キリストの聖人伝説を集めた「黄金伝説」という本がある。
その本から得られた結論を記す。
聖ヴァレンチヌスは3人の聖人 (しかもそのうち一人は実在せず、一人は未確認という有様) を合わせて作られた聖人なんだそうだ。
想像上の人物になんで命日?という謎は尽きない。
では、なぜ2月14日なのだろうか?一般的には、古代ローマの春祭りと合わさったという説が有力視されている。
厳密には、2月15日だったらしいのだが、どこかでずれたようだ。クリスマスはイヴの方が盛り上がる理論だろう。違うのは、翌日の存在が (ほぼ) 完全に忘れ去られただけだ。と、私は邪推するのだが、誰か真相知ってる人は教えてもらえると嬉しい。
ではなぜ春祭りが2月15日だったのか?
伝承によると、2月14日は小鳥などの小動物が発情する日だと考えられていたからだそうだ。それが人間にも拡張されて適応されたらしい。
よーするに、発情期だから相手を探すということだ。
気をつけろ!君の貞操が狙われている!!(最近、問題発言が続くなぁ)
さて、聖ヴァレンチヌスの姿が明らかになった所で次の追求を始める。
日本ではなぜこの日にチョコレートを贈ることになったのだろうか?
ヨーロッパでは、花やケーキ、カードなどを贈るらしいのだ。なぜ故、チョコレート!?
なにせ、僅か一日のために消費されるチョコレートの量は、実に年間消費量の25パーセントにもおよぶ。
それだけの狂乱を生み出した天才詐欺師は、どこのどいつだ!?
結論を記す。
すまん、どこのどいつかは分からなかった!!
分かったのは、今を遡ること44年前。1958年に大手菓子会社であるメリーチョコレートが新宿伊勢丹で行ったチョコレートセールが最初らしいということだ。
もしかするとこれより前があるかもしれんが、探し出せたのはこれが最古。
よってこのセールの発起人こそ、日本史上最強の商人だと思われる!!
ついに明らかになったヴァレンタインデーの真実。
恐るべき資本主義の波によって生み出されたこの狂乱の影に、悲しき人々の姿があった。
次回「真実の探求」第参回。ヴァレンタインデーも喪に復せ!!
闇に葬られた人々へ捧げる、悲しき鎮魂曲...